エピソード02:自分のチームの管理ができないクソ管理職(M.N)

エピソード2:自分のチームの管理ができないクソ管理職M.N クソ上司物語

今回紹介するのはM.Nさん(仮名)というクソ管理職です。
僕とは直接の上司・部下という関係は無いのですが、業務上関わることが多い人です。
新卒から10年近く会社に所属している中堅の営業マンといった存在です。
若くして課長代理の役職を任されており、一般的に見れば「できる営業マン」と評価されることでしょう。

さて、この人はどんな人なのでしょうか・・・。
本当にあった、世にも奇妙なクソ管理職をご紹介しましょう。

新卒から10年近く在籍する中堅M.Nさん

大学時代の就職活動で営業として入社したM.Nさん。
入社後の社内研修を終えてから、ずっと営業部に所属しています。
コミュニケーションが得意で、顧客に対してもセールストークが上手なようです。
もちろんのことながら社内営業も手を抜くことなく、幹部たちの懐に上手く飛び込んでいるような印象です。

社長相手だって堂々と話をする態度から、社長からもお気に入りの評価をもらっていました。
それも社内では周知の事実となっていましたね。

頼りになる営業のエースM.Nさん

社長にも気に入られている様子からも分かるように、客からも好かれるのが上手みたいです。
色々な仕事を取ってきては、また社長から評価される。そんな良いスパイラルが続いていました。
見る見るうちに出世をしていき、30歳を迎えるころには既に課長代理を任されるほどに。
その頃には、今までいた営業部長も定年退職してしまい、M.Nさんが営業部の事実上のトップになったのです。

自分の部署をまとめたり管理するはずが・・・

管理職として営業部を引っ張っていかなければいけない立場になっているのですが、本人の意識はまだ担当者の感覚。
他人の仕事を管理するような余裕は全く持ち合わせていなかったのです。

①いつまでも抜けない「担当者」の感覚

一般社員や主任くらいまでなら、自分の担当するお客様と対応するだけで良いでしょうが、立場が上がれば周りからの見方も変わってきます。
彼は課長代理であり、しかも事実上の営業部の責任者。
部下たちの教育、仕事の取りまとめ、問題の解決、目標管理、などをしなければいけません。
でも「担当者」の感覚が抜けないので、管理の仕事に移ることができなかったのです。

そうなると、営業部はまとまりが無く、それぞれの人間が自由に動いているだけ。
仕事の調整も、目標に対する進捗や戦略も、何も無いのです。

役職だけが独り歩きしてしまい、実力が追いつかなったのでしょう。
他部署からの信用は途端に無くなっていきました。

②向上心が無さ過ぎた

そして致命的な欠点がもうひとつ。
今まで口で仕事を取って来れたので、その得意の言葉で戦ってきたのでしょう。
その弊害として、会社の製品知識の勉強を怠っていたのです。

部下や後輩からの質問にもいい加減な回答しかできず。
それどころか客にも製品知識が無いのがバレてしまい、社外からの信用も失ってしまったのでした・・・。

社内外から信用を失ったクソ管理職の運命は!?

小手先だけで戦ってきた怠慢クソ管理職のM.Nさん。
自分が得意な分野で成果が出ていたからと、自己啓発をするのを怠ってしまいました。

気が付けば「分からない」と言える立場では無くなっていたのですね。
むしろ下の人間から「教えて下さい」と言われる立場になっているのに、まともに答えることができない。
いつの間にかM.Nさんを慕う人は誰も居なくなってしまいました。

そういった環境で居心地が悪かったのでしょうか。
気付いた時には退職準備のための引継ぎをしていました。

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